健幸コラム第十三話 【健幸を目指す生き方へ】

70代のカラダ、20代のカラダ

(ア) 高齢者の強みと若者の弱み

私はつくば市健康増進課とともに、地域の高齢者への運動指導を2018年度からスタートしてきました。ソーラン節を健康的におこなう「健幸ソーラン体操」です。この活動を通して、高齢になっても元氣な人は元氣が続いていることを強く感じ、積極的で活動的な高齢者は、これからも益々増えていくだろうと感じたのです。

一方で、現代の若者たちに対する心配ごとも生まれています。それは、10−30代までの体力低下です。よく、転倒した児童が地面に手をつけずに、そのまま顔から地面に突っ込んでしまった話や、反復横跳びがうまくできない児童の話などを聴いたことがあるかと思います。

実際に、朝日新聞に掲載されていた子どもたちに関する記事では、トンボ鉛筆の現在の売れ筋ランキングの鉛筆部門第1位はなんと2Bであり、これまでの主流だったHBは激減しているという内容でした。おそらく、本書を読んでいるみなさんの小さい頃は、HBやHを使っていた人も多いかと思います。
しかし、今を生きる児童たちは、スマホやタブレット端末を触ることで、本来の紙に文字を書くという習慣が少なくなり、筆圧が弱くなっている状況が起きているのです。

(イ) 動くことへの投資は小さい頃から積極的にしよう

では、一体どうしたらいいのでしょうか?おそらく解決策は、ズバリ過去に比べて"動く時間"が少なくなっている現代っ子に対して、"動く時間"を増やすことしかないのです。単純ですが、これは非常に重要かつ可及的速やかに取り組むべきことです。

しかし、動いていないのだから動こう!と安易に言ったところで、現代人の生活を根底から変化させることは並大抵のことではありません。個人の生活に介入するということは、その個人の家庭環境や、経済状況などあらゆる要素を配慮しなければ、動くことへの優先順位は高まりません。"動く時間=運動する時間"を十分に確保した生活を送るためにも、生きる上でおこなう行動の優先順位を変えていくことが必須ではないでしょうか。

私が「ながら運動」を勧める理由も、やはり優先順位によって人は行動を決めているためです。優先度の高いことをしながらも、その隙間に簡単なエクササイズを入れていくこと。その引き出しを増やすために、マンツーマンでのトレーニング指導をしています。歯を磨きながら、片足で立つ。洗濯物を干しながらつま先立ちになる。床にあるものを持ち上げる時にワイドスクワットをする。あらゆる動作を、エクササイズにしていくのです。小さい頃に、こういったことを遊び感覚で覚えていくことで、習慣化される。「ながら運動」が当たり前な生活を作っていくことが動くことへの積極的な投資になるのです。

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そのためには、「ながら運動」のネタが豊富に必要です。私たちは健幸エンターテイメント株式会社であるため、健幸づくりをエンターテイメントすることが仕事です。楽しいエクササイズを考案して、豊富なネタでたくさんの人の動く時間を増やしていきます。
次回のコラムは、楽しい健康づくり運動「健幸ソーラン体操」についてを記載いたします。

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文責 健幸エンターテイメント(株) 代表取締役 守屋俊甫