健幸コラム 第三話 【健幸を目指す生き方へ】
痩せたいの?減量したいの?どっち!
痩せること至上主義の現代社会
私は痩せること至上主義という考えが若い世代に蔓延していることを危惧しています。ランウエイを歩くトップモデルさんのようになりたい!と思うことは素晴らしい目標ではあります。ですが、雑誌を読んだだけの状態で、身体に関するノウハウもなく、むやみやたらと食事を制限することで痩せられると思っている人たちは、非常に危険なことをしていると感じています。BMI(体格指数)が18-19程度の痩せ型の女性が、痩せることが美しいと思うばかりにさらに低体重になることは、女性ホルモン分泌を異常にさせ、無月経などが誘発されるケースもあるのです。また、よく聞くフレーズとして、「痩せたい」という女性が多いが、「痩せる」のと「減量する」のでは意味が異なっていると私は捉えています。
例えば、「痩せる」というのは、「いつもよりベルトが緩くなったこと」や、「顔が小さく引き締まること」などを指しており、体重の影響よりも見た目の変化を通じて「痩せた」という言葉を使う人が多いと感じます。一方で、「減量する」というのは、その字のごとく「体重(身体の質量)が減った」ということなので、見た目よりも数値的な変化を通じて「減量した」という言葉を使っているのではないでしょうか。皆さんはどちらを目指していますか?
また、近年のダイエット本のほとんどは、「◯◯式ダイエット」「1日●●だけ食べるダイエット」のようなタイトルで売り出しているものが多いですね。しかし、大々的なTVコマーシャルを活用している某企業では、「◯◯式ダイエット」などとは謳わずに、ダイエット実践者のビフォーとアフターの全身を映すだけで宣伝しています。ここまで普及した要因は、宣伝方法の他にもそのダイエットプログラムの素晴らしさがあると私は考えています。
それは、このプログラムは食事と運動、そして生活リズムを整えるという方法をトレーナーが一定期間フォローしながら進めていることです。すなわち、日々から行動を変えていくことをベースに、プログラムは組まれています。「減量」を達成するための方法には必須ですね。ただし、こういった短期型のダイエットプログラムでよく言われる問題があります。その問題とは、“リバウンド”です。
リバウンドするってどういうこと?
そもそもリバウンドとは、何なのでしょうか?リバウンドという言葉を多く耳にしますが、使っている人によって意味が異なるような気がします。私がお客様にご説明するときに使うのは、リバウンドとは、減量した分の体重が戻る又はそれ以上に増えてしまった時のことを指すとお伝えしています。例えば10kg減量した人が、ダイエット後に5kg体重が増えてもリバウンドではなく、10kg以上増えた場合にリバウンドとなるのです。短期集中型のダイエットの場合、ダイエット期間中だけ食事量を落として、筋トレに励んだとしても、ダイエット期間が終わった後に食事量が増えていけば、必ず増えます。水分量にも体重は相当左右されるため、むくみがちな身体は、それだけでも体重を増やしてしまいます。1kgくらいの増減は、当たり前と思っていた方がいいでしょう。元に戻らない増量のことは、リバウンドとは言わないのです。
特に、実際の指導現場で感じてきたのは、体重を気にしすぎることの方が、デメリットが多いということです。まずは、体重の変動で一喜一憂しないことをオススメします。そして、元々の太っていった時の生活に戻ってしまっては、せっかくのダイエットが勿体無いわけです。多くの方は太るために食事にお金を費やして、痩せるためにダイエットプログラムにお金を費やすのです。そして、リバウンドに至るまでにも、再び食事にお金が消えていくのです。痩せることはお金を払えばできる、と慢心していると、何度も体重の増減を繰り返してしまいます。こういった状況を防ぐためにも、「これが最後のダイエットだ!」と決める心があり、実際にダイエット期間終了後にも定期的な運動や、食事のコントロールをおこなう新たな生活習慣を手にすることが不可欠なのです。
今、カラダづくりをしようとしているあなたは、「痩せたい」ですか?「減量したい」ですか?ぜひ、どちらの目的に合致しているのかを、改めて考えて、正しい結果のでるダイエット法をチャレンジしてみてください!私たちD Style Tsukubaは、いつでもご相談に乗ります。(D Style Tsukuba ホームページはこちら)
文責 健幸エンターテイメント(株) 代表取締役 守屋俊甫