健幸コラム 第五話 【健幸を目指す生き方へ】

筋肉を鍛えることのメリットは?

老化現象はグライダーのように

皆さんは筋肉を鍛えると聴くと、まず何を思い浮かべますか?アスリートでしょうか?ボディビルダーでしょうか?ムキムキする、重くなる、硬くなることでしょうか?昨今では、パーソナル系のジムが増えているため、筋肉美をイメージする人も多いのではないでしょうか?筋肉は誰しもが持っているものですし、赤ちゃんから、幼少期を経て、成人になる過程で、常に成長を繰り返してきました。しかし、二十歳を超えた段階で、その成長曲線は下降線となります。すなわち、筋肉を鍛えようが、鍛えなかろうが、加齢とともに老いていくのです。ただ、その下降スピードを遅くする要素として、筋肉を鍛え続けていくことが挙げられます。

グライダー効果という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?例えば、あなたがグライダーに乗って、遠くの場所までたどり着きたいと思うならば、初めの上昇気流でより高い位置まで到達していることが重要であることは容易に想像ができるかと思います。人体は二十歳を境目に筋力低下が起きるため、二十歳になるまでにどれくらい筋力を高めていられるのかが重要ということです。しかし、二十歳までに筋力を高くしたとしても、その後に何もしなければ衰えるスピードも上がります。反対に下降線になっていてもしっかりと日々の中で筋肉を鍛え上げ、筋力を高めることをしていれば、下降スピードは緩やかになるとされています。

「腹筋ない」なんてことはない!言葉を変えて!

皆さんは「私は腹筋ないから」という言葉を聞いたことはありませんか?自分はお腹周りがぽっちゃりしていて、鍛えていないから、腹筋なんてないのよ。という意味合いで使っている言葉でしょうが、事実として「腹筋はあります」よね。"ない"とか"ある"という二者択一で答えられる話ではなくて、腹筋を切除しない限り、腹筋は誰しもにあるのです。そうでなければ、人は立てませんし、座れません。正しい日本語で言うならば、「私は腹筋が弱い」「私は腹筋に力が入りにくい」なのかもしれません。

私のワークショップでも、この言葉について説明しますが、腹筋を仮に完全に無いものにしてしまったら、人は腹筋を意識できないのです。言葉は言霊(ことだま)と言われるくらい、使う言葉によって自分自身の意識も変われば、周りへの影響も変えてしまいます。だからこそ、今一度あなたも同じような言葉を使っていたら、変えて欲しいのです。「腹筋はある、でも弱い」と。存在を認めていくということが、実はとても重要で、その筋肉を意識することにつながるのです。意識できると、弱さ・強さを知ることができます。

ワークショップでおこなうときに、参加者に簡易な腹筋運動をいくつかおこないます。椅子に座ってもできるレベルのものです。腹筋運動をおこなった後に、再び立つと姿勢が変わっています。地に足がついている感覚が芽生え、重心の位置も安定し、自然と美しい理にかなった姿勢で立っているのです。参加者は非常に不思議な顔をします。そこで、私は伝えるのです。「これが腹筋の役割であり、腹筋の筋出力が高まった状態です」。

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好きな筋肉だけを鍛えないこと

筋肉を鍛えるということは、筋肉の存在を認め、そこに筋肉があるという認識を持つことを癖づけてくれます。そして、本来の機能性を高めてくれるため、理にかなった身体操作が可能となるのです。もちろん、好きな筋肉ばかりを鍛えすぎてしまっては、本末転倒です。筋トレの鬼になれと言っているのではなく、日常からの歩く、立つ、座る、などの動作を積極的におこなうことも筋肉を鍛えることになるため、まずはエレベーターよりも階段を選ぶなどからスタートしてみることをオススメいたします。

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