健幸コラム 第九話 【健幸を目指す生き方へ】

健康とは、「健体康心」という4字熟語

(ア) 健康の言葉の意味とは?

今回は、健康という言葉の意味について考えてみましょう。そもそも、健康とは四字熟語だったことを知っていましたか?「健体康心」と書いて、「けんたいこうしん」と読みます。すなわち、健康にはそもそも健やかなるカラダと康らかなるココロという意味が含まれているのです。だからこそ、「健康なカラダを作ろう」と言うのは、日本語の表現として適切ではないのかもしれません。

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また、健康は心身両面についてのこと以外の意味もあります。WHO「世界保健機関」が提唱している健康の定義は、「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」とされています。社会的な健康という側面も含まれています。

例えば、社会というのは人と人が集う場を指しますから、社会的な健康とは、人間関係が良好かどうかという意味で捉えます。また、生活している場所が紛争地域となっており、日常的に命の危険があるなど、生きていること自体に危機が迫っている場合も社会的な健康が確保されていると言えないでしょう。

(イ) カラダとココロは表裏一体である

カラダとココロは、本当に表裏一体です。これは私が、2019年までの約8年間のパーソナルトレーナー生活で経験したことや、あらゆる治療家と出会ったことで感じてきました。カラダが不調な時に、ココロが元氣であるという状態を作ることはかなり至難の技です。これはきっと誰しもが経験したことがあるでしょう。逆も然りで、ココロが不調な時には、カラダの元氣も衰えるわけです。

私が28歳の時、親族の一人が心の病に罹りました。原因は、仕事と人間関係において大きな精神的苦痛を受けてしまったのです。精神が崩れてしまった親族の姿は、エネルギーが全て吸い取られたかのごとく、カラダもボロボロしていました。今では、元氣な姿を取り戻しているものの、ここまで来るのには、食事療法や、運動療法などを経て、約2年以上もの歳月を有していました。

私は、初めて"人の心"を間近で感じ、人は弱い生き物であることを痛感しました。頭では知っていても、実際に直面しないと理解できないことがたくさんあった訳です。スポーツ・体育を専門として勉強し、運動をメインに提供してきた私にとって、カラダだけのケアでは、人の命は守れないと確信した出来事でした。

では、一体どのようにカラダもココロもどちらも元氣にできるのか?私なりに見出した答えがありますが、それは次回以降の連載にてお待ちください。私たちD Style Tsukubaは、いつでもあなたの健康相談・カラダづくりへの質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。(D Style Tsukuba ホームページはこちら

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