健幸コラム 第一話 【カラダとココロを元氣に、健幸に!】

今、世界で日本の和食が注目されています。なぜ、和食が人気となり、注目されているのか。それは「バランス」の取れた食事であるからというのも、大きな理由の1つです。日本人は、お米を食べて、大地に根を張って育った野菜を食べて、ゆっくりと育って成長した魚や動物を食べて、美しい自然から生まれた綺麗な水を飲んできたのです。(だから、私は「気」という漢字を、『米』が入った旧字体の「氣」を使います。本コラムでは、「気」は「氣」という旧字体で表現していきます。)しかし、現代社会は高度経済成長を遂げ、急速に人々の生活様式が変化してきています。大きなうねりとなったのは、ファストフードの登場などの食の欧米化や、コンビニエンスストアが増加してきたこと。日本は、24時間いつでも簡単に食べ物が手に入る社会へと変化してきました。和食が中心となっていた戦前の一般市民の食事が、戦後のわずか70年で劇的に変化してきているのです。

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私が初めに警鐘を鳴らしたいことは、社会の変化と同スピードで、体は急速に進化することができないということです。実は、約100年前の平均寿命は49歳ということをご存知でしたか?当時は、感染症での死亡率が高くて、現代の慢性疾患で死亡した方は少なかったのです。平成28年度時点での平均寿命は、男性で80.98歳、女性で87.14歳(厚生労働省発表「平成28年簡易生命表の概況より」)となり、香港に次ぐ世界2位の長寿国なのです。しかし、たった100年で平均寿命が2倍近くなっても、体が急速に進化した訳ではないのです。昔の人も、今の人も二足歩行ですし、背骨の数も同じですよね。医療技術の進化や、生活インフラの整備など、社会の変化によって、長く生きられる時代なのです。

生活スタイル(衣食住・仕事など)が変化し、食が劇的に変化してしまい、さらに身体不活動の状態が増えて、慢性的な疲労感を持っている人が多くなっているのが日本社会の課題だと私は考えています。だからこそ、今一度、何を食べ、どのような身体活動をおこない、日々の中で心身両面に向き合うべきかを考えてみてはいかがでしょうか?

さて、本コラムが読者に伝えたいことは1つです。それは、「身体の学びは生きている限りずっと続けてほしい」ということです。ズバリ、あなたの住んでいる地域で、あなたの仕事やプライベートも含めた生活時間の中で、氣軽に・簡単に・素早くできるカラダ&ココロ作りをしていく【一歩を踏み出すきっかけ】のコラムであって欲しいと願っています!

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体づくりは一生涯、心づくりも一生涯です。現代社会では教えてもらうチャンスがほとんどなくなった身体の基本的な使い方を知ることで、自分の脚で歩き続け、自分の頭で判断し、ピンピンコロリからピンピンキラリと最後まで輝く人生を送って欲しいという想いを持って、本コラムを書き始めます。トレーニングの専門家からしてみたら、当たり前だろということが多いですが、健康なカラダづくりをしたい人への導入のためのものとして読んでもらいたいです。

ヒトは、母親から生まれて、このカラダで最期を迎えるその日まで生きています。あなたの代わりとなるカラダは無いのです。だからこそ、このカラダを大切に、ココロを育みながら、死ぬまで元氣に生きていきましょう。

文責 健幸エンターテイメント(株) 代表取締役 守屋俊甫

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